【実施レポート】埼玉県 商業・サービス産業支援課 主催 DX推進セミナー「売上につながるAI活用法~優秀なパートナーに育てるコツ~」

2026.10.13

埼玉県主催 DX推進セミナー「売上につながるAI活用法」講師登壇 実施レポート

2026年10月6日、埼玉県 商業・サービス産業支援課が主催するDX推進セミナーで、代表の吉岡が講師を務めました。当日の内容をまとめます。

主催埼玉県 産業労働部 商業・サービス産業支援課(令和8年度 DX推進セミナー)
日時・形式2026年10月6日(火)14:00〜15:30/オンライン(Teamsウェビナー)
対象埼玉県内の商業・サービス産業事業者
テーマ売上につながるAI活用法~優秀なパートナーに育てるコツ~
講師株式会社MAREMI 代表取締役 吉岡健太朗

ご依頼の経緯

埼玉県では、商業・サービス産業の事業者向けに、毎年DX推進セミナーを開いています。今年度はAIをテーマにする企画の段階で、県のご担当者からご相談をいただきました。

想定する参加者は、AIに触れたことがない方から、少し触ったことがある方まで。業種も幅広い、とのことでした。そこで、「なぜAIの答えは使えないと感じるのか」を仕組みから説明し、その場の実演で確かめていただく構成をご提案し、内容づくりからご一緒しました。

セミナーの組み立て

見ているだけで分かる実演

講師が画面を映しながら、その場でAIを操作しました。同じ操作を後から自分で試せるよう、Googleアカウントの作り方から載せた操作手順書(21ページ)を用意しました。

無料で使える道具

実演には、Googleが提供するGemini Notebookを使いました。無料で使えて、答えがどの資料に基づくのかを確かめられるからです。

次の回につながる成果物

同じ年度のCanva活用セミナー(別の講師の方が担当)の前に開かれた回です。実演で作った「来てほしいお客様の定義」の表は、チラシやSNSの言葉を決めるときの材料になります。

実施内容の要点

1. 3つのAIに、同じ質問をする

  • ChatGPT・Gemini・Claudeの3つに、「うちの店の集客戦略を考えてください」と同じ質問をする
  • 返ってくるのは、一般論と「お店のことを教えてください」という問い返し
  • 実在しないお店の情報を足して、もう一度聞く。3つとも疑わずに、そのお店の集客戦略を書き進める
実在しないお店の情報を足して、同じ質問をした結果(Geminiの回答)
実在しないお店の情報を足して、同じ質問をした結果(Geminiの回答)

2. 生成AIの3つの特性

  • 次に来そうな言葉を、確率で選んでいる
  • 手がかりが少ないと、もっともらしい続きを作る
  • 事実より、相手が聞きたい言葉を選びやすい
生成AIは、次に来そうな言葉を確率で選んでいる(数字はイメージです)
生成AIは、次に来そうな言葉を確率で選んでいる(数字はイメージです)

「どのAIを使えばいいか」への答えも、ここでお伝えしました。賢さの順位は数か月で入れ替わるので、いま使っている環境との相性で選べばよい、というものです。

3. 「実務で使えない」と言われる3つの理由と、その対処

  • 一般論しか返ってこない → 自社の情報を読ませる
  • 平気で嘘をつく → 答えの出どころを確かめる
  • 勘違いのまま突っ走る → 作らせる前に、分からないことを質問させる
AIが「実務的に使えない」と言われる3つの理由と、その対処
AIが「実務的に使えない」と言われる3つの理由と、その対処

4. 実演:Gemini Notebookで「来てほしいお客様の定義」を作る

  1. 自社のホームページと、来てほしいお客様3人分を声で入力したメモを読ませる
  2. 資料から「読み取れること」と「読み取れないこと」を分けさせる
  3. AIに不明点を質問させて、こちらが答える
  4. 「来てほしいお客様の定義」を表にして、スプレッドシートへ書き出す
  5. 最後に、資料に書いていないことをわざと聞き、「記載がない」と返ることを確かめる
実演の流れ:情報を入れる → 分かること・分からないことを分けさせる → AIに質問させて、こちらが答える → 表にして書き出す
実演の流れ:情報を入れる → 分かること・分からないことを分けさせる → AIに質問させて、こちらが答える → 表にして書き出す
実演のできあがりのイメージ:来てほしいお客様の定義(架空のお店の例)
実演のできあがりのイメージ:来てほしいお客様の定義(架空のお店の例)

5. 使うときの注意点と、この先の話

  • 入れてよい情報と、入れてはいけない情報
  • 他人が書いた文章を、そのまま入れない
  • 自分で正誤を判断できる範囲で使う
  • 目標を与えると自分で段取りして作業を進めるAIエージェント(Gemini Spark、Claude Codeなど)の紹介と、任せる前に確認を挟む考え方
その情報をAIに入れてよいかを決める、2つの判断の軸
その情報をAIに入れてよいかを決める、2つの判断の軸

6. 質疑応答(3件)

  • 音声入力の方法
  • AIの提案がありきたりになるときの頼み方
  • 画像やデザインの生成はできるか

講演資料(60ページ)は、受講後アンケートに回答された方へ、県から配布されます。

埼玉県のホームページでの掲載

このセミナーは、埼玉県のホームページ「商業・サービス事業者向けDX推進セミナーのご案内」の「過去に実施したセミナー」に掲載されています。

登壇者紹介

吉岡 健太朗

吉岡 健太朗(よしおか けんたろう)
株式会社MAREMI 代表取締役
1988年(昭和63年)埼玉県秩父郡皆野町生まれ。

大手上場企業の情報システムからキャリアをスタートし、社内DXプロジェクトを多数牽引。MAREMI創業後、ITに詳しくない中小企業に寄り添い、伴走型支援により地方企業のDXを推進。多数のIT人材研修を行った経験から、経営幹部への活動指南を展開。著書『DXとは何か?と思った時に読む本』出版。

  • DX学校秩父校 校長
  • IT導入診断士
  • 埼玉県商工会連合会 認定専門家(IT、DX分野)
  • 公益財団法人さいたま市産業創造財団 認定専門家(ブランディング分野)
  • 皆野町まち・ひと・しごと創生総合戦略推進委員会 委員

同様のセミナー・研修のご依頼について

株式会社MAREMIでは、自治体・商工会・商工会議所が主催するセミナーや、企業・団体での社内研修のご相談を受け付けています。

埼玉県内の事業者の場合、商工会・商工会議所の専門家派遣制度を通じたご相談も歓迎です(※制度の詳細や利用条件は地域・年度によって異なります。詳しくはお近くの商工会・商工会議所にお問い合わせください)。

お問い合わせは、お問い合わせフォームまたはお電話(0494-26-7262)でどうぞ。

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